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学校に行きたくても行けない。教室に入れない子|心理カウンセラーに聞きました

教室

娘は「学校に行きたくても行けない」と言います。

ある日を境に クラスメイト、みんながいる教室に入れなくなりました。

どうして 教室に入れなくなったの?

 

教室に入りたくないの?

 

子どもの心の中はどう変わったの?

 

親は子どもの変化に戸惑い、疑問を持ちます。

この記事は、心理カウンセラーさんに、教室に入れなくなった子どもの心理について語っていただきました。

この心理カウンセラーさんご自身も不登校経験者です。

ここから、心理カウンセラーさん執筆です

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不登校の子どもの多くが、学校に行きたいと頭では思っていても体が動かず、登校できないジレンマを抱えています。

不登校というと、学校に行きたくない子どものわがままだと思ったり、無理にでも行かせないと本当に学校に戻れなくなってしまうと親御さんはあせってしまいがちです。

そんな親の姿を一番近くで見ている子どもにとっては、悩んでいる姿を見ていることすら辛いと感じ、余計に自分を責めて、殻に閉じこもってしまいます。

 

不登校の子どものなかには、学校には行けるけど教室には入れないと悩んでいることもあります。

実際に不登校で相談される方の多くはそのタイプになり、保健室だったり相談室に登校して自主学習をして過ごすことも少なくありません。

 

また、廊下で授業を受けて、休憩時には保健室に戻る子もいます。

なんとかして、授業を受けたい、出席日数、評価につなげたい。

それでも、教室にどうしても入ることができない子が思った以上に多いのです。

 

それだけ、教室はハードルが高い場所となっています。

まず、そのことを理解してあげてください。

どうか、その気持ちに寄り添ってあげてください。

 

同じように不登校で悩んでいる子どもと勉強したり、カウンセラーと話したりしつつ学校生活を送ります。

不思議と教室以外の場所で過ごしている姿はとても楽しそうなものです。

適応教室やフリースクールには伸び伸びと通える子もいます。

行事だけ、部活だけは参加できる子もいます。

 

教室に入れない子どもは、クラスメイトに会うことを嫌がることも多く、登校時間をずらすなどの対策も必要になります。

このあたりの対応は学校側、先生方にも理解が必要です。

 

教室に入れない子どもにはいくつか原因が考えられます。

まず一つに「視線」があります。

教室に入るとみんなが自分のことを見ているような気がする。

視線を感じると過剰に気にしてしまいます。

 

特に不登校の期間が長くなればなるほど、みんなに噂されている気がする、怖いと教室からどんどん遠ざかってしまうのです。

学校恐怖症という言葉もあります。

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確かに好奇の視線を向けてくるクラスメイトもいるかもしれません。

視線の辛さは不登校をしている本人しかわかりません。

まわりがどんなに「大丈夫だよ」「待っているよ」と言っても、本人にとっては「不安」は大きく、負担になってしまいます。

 

親からも「お友達が待っていてくれているよ」といわれるのは、不登校の子どもにとっては余計に自分を責めてしまいます。

手紙などもそうです。もちろん、状況によっては嬉しく感じる子もいますが、行けない子にはプレッシャーとなります。

 

また、「いじめ」が原因で教室に入れなくなってしまう子どももいます。

本人が自覚している陰口もいじめの一つです。

上履きを隠されたり、教室の机のなかにゴミが入っていたり、教室で自分の机だけが離されているなど、どれも陰湿なものばかりです。

 

気づかない教師は「気のせい」と片づけてしまうこともあります。

教室に入ると またいじめに合う、誰も助けてくれない、わかってくれないと思うと、足が向かなくなってしまうのです。

 

学校に行きたくても行けない子どもは本当にたくさんいます。

それと同時に、学校には行けるけど教室に入るのが怖いと感じている子どももいるのです。

 

十分本人は頑張ろうと努力しています。

それなのに「学校に行きなさい」や「今日こそは教室に入ろうか」と話すのは子どもの負担にしかならないのです。

まずは、子どもの気持ちに寄り添ってあげることが大切です。

 

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ここからは、また管理人が書いています

 

娘が、まさしく教室に入れなくなった子です。ある日突然です。「怖い」と言って泣いていました。

意味がさっぱりわかりませんでした。

だから、なんとかしようと学校に連れて行っていました。

けれど、駐車場まで行っても車から降りられない。

昇降口まで行けて、先生に会っても、そこから教室まで行けない。

 

制服を着て、なんとか学校までたどり着いても教室に入れないんです。

引き返すしかありませんでした。

もう、心がその状態になっている。理解するのに時間がかかりました。

今は、夕方の教室に一人、保健室には入れるようになりました。

 

医師に、教室に行かせるのは、今のこの子にとっては「地獄」に送り出すようなもの。

その言葉がショックでしたね。子どもを地獄へ・・・。

今ならまだ戻れる。友達が待ってる。行けば楽しい。

そう思ってやっていたから。子どものためなんだと。

 

娘にとって怖かったのは「教室」

私にとって怖かったのは「不登校となること」でした。

 

背景、パターンは子どもそれぞれ違うと思います。

娘は、いじめとかではありません。部活、友達とのいさかいはありました。

直接ではないんです。それでもHSCの娘には自分のことのように感じた。

なんとか、みんなで仲良く頑張ろうとした。

でも、うまくいかない。自分が友達を傷つけたんじゃないか。

とても繊細なんです。

 

教室の中でのざわついた音、集団行動、視線・・・

いろんなものが苦手だということがわかってきました。

積み重ねなんですよね。だから、簡単には解決しない。

起立性調節障害の体調不良、そして不安障害の発症。

教室という場所に適応できなくなった。

 

なんで、教室に入れなくなったのか。

どうやったら入れるようになるのか。

ここが大丈夫でここはダメ。その境界線は?

その答えは、今の私にもわかりません。

 

子どもが成長し、心の状態が変わる。

環境が変わる。そのいつかを待つしかなくて。なるようにしかならない。

親の心の状態も変わってきます。家庭での過ごし方も変わります。

 

ただ一つ言えるのは、私が「怖い」ということを本当に理解してから、娘の状態は落ち着いてきました。

「心」「脳」「身体」、みんな繋がっていて、心で何とかしようと思っても脳が身体に指令できない状態。

心の中で起きていることを認めて、そのまま受け入る。

それが気持ちに寄り添う第一歩だと思います。

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