子どもが自分でやろうと思って動かないとうまくいきません。不登校となってから、それがよくわかりました。
「やらなきゃ」じゃなく「やろう」やらなきゃの後は「いけない」。義務のように感じている。
「やろう」の後は、「やりたい」。行動へと移す可能性が高くなります。
それに、親が決めると、あとから後悔したときに親の責任にします。
どちらにしても それじゃうまくいかないのです。だからこそ、自分で決めさせないといけない。
中3となり、進路もそうですが 次々と自分の意思で決めなきゃいけないことが出てきます。
親は待ちます。でも、なかなか決められないんです。
じゃあ、どうしたら決められるようになるの?
これが、今回の記事を心理カウンセラーさんに執筆していただいた理由です。
ここから先は、不登校経験もある心理カウンセラーさん執筆となります。
親御さんのなかには、子どもが自分で決められずに どうしたら「決められる」ようになるのか、悩まれている方もいらっしゃいます。
優柔不断だと集団生活で苦労するのでは?
社会に出てからどうするの?
と親御さんにとっても心配になりますよね。
なかには、子どもの性格だからと決めることを諦めてしまっていませんか?
どんな子どもでも自分で決める力を持っています。
過去を思い返してみると決められなくなったのは、ここ数年ではないでしょうか。
では、どうして決められなくなってしまうのかというと、決めなくても済んでしまうような生活にしてしまっている可能性があります。
例えば、子どもが不登校になったり、学校生活でなにかトラブルを抱えてしまったとき、親が前に出すぎてしまっていませんか。
子どもが自分で決められない場合、仕方なく親が率先して行動し、なんとか問題を解決させようと「頑張りすぎてしまう」傾向があります。
子どものことを大切に思っているからこそではあるのですが、子ども側からすると、親が一生懸命なのも伝わっていますし、ときにその気持ちが重く感じてしまうこともあります。
自分のことで苦しんでいる姿を見ていると、なんとか期待にこたえようとしてしまったり、自分の意見や考えを持っていても、発言することで傷つけてしまうのではと考え、余計に決められなくなってしまいます。
徐々に自分の気持ちを主張することをやめてしまい、親との関わりや関係性を優先してしまいます。
自分で決められない子どもは、他者を尊重しすぎてしまったり、周囲の和を乱すことを好まず、調和を大切にします。
自分が発言することで周囲の和を乱すなら発言しないほうがいいと考えてしまいます。
決められない子どもというよりは、決めることを諦めてしまっている可能性もあるのです。
子どもは親が思っている以上に、親のことを見ています。
つらそうな親の姿ほど、子どもの心に大きな負担になってしまうことも…。
もし自分で決められない子どもで悩んでいる親御さんがいたら、一度 頑張ることを手放してみてはいかがでしょうか。
大切なことは、子どものことは子どもにできる限り任せること。
親にしか決められないことは親が決めます。
(※もちろん内容によって難しいケースもあります)
また、決められない子どもは、自分以外の他者の立場に立って物事を考えることに優れています。
チームで協力するような作業は得意な傾向があるので、子どもの得意なことを伸ばし、少しずつ自信をつけていくことで、自分で決められるようになっていくこともあります。