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過干渉と過保護は子どもの自己肯定感、達成感、自立心を妨げる

過干渉と自立心

「このままじゃ過干渉で自立できなくなりますよ」

ある女医さんに こう言われたことを最近思い出します。

 

実は この女医さんは娘の同級生のお母さんでした。総合病院の小児科医でした。

同い年の子供を育てているお母さんの言葉。よく覚えています。

 

あれは、小学校3年生の頃。

義父が亡くなったこと、胃腸風邪をきっかけに食べなくなった。

もともと、食が細くて胃腸風邪にかかると しばらく食べなくなります。

治ってからも 本当に食べなくなった。

 

「お腹が空かない。何食べても吐きそうな気がする。気持ち悪い。」

そう言い続けた。

 

近所のかかりつけ医は

「もう治ってます。そのうち食べるでしょう。」と言った。

今まで好きだったお菓子やケーキなども一切食べない。

 

姑が好きなもを作っては持ってきましたが食べない。

たたでさえ細いのに、どんどん痩せていく。

そこで、総合病院に連れて行くことにしました。

 

この時、姑が一緒についてきました。

運転が苦手な私が心配というのもあります。

総合病院の駐車場は満車だし、送迎の手伝いをしてもらえたらと思いました。

 

それが「医者に聞きたいことがある」と病室までついてくることに。

これは初めてのこと。

「パパが扁桃腺が大きくて飲み込みづらくて手術した。遺伝が心配だから聞いてみたい。」

それ、何度か言われて耳鼻科で聞いた。

「大丈夫だよ」と伝えたけど自分の耳で聞きたいんでしょう。

私が病状を説明したあとに姑が質問をし始めました。

 

「嫁が寒い格好をさせる。だから、風邪ばかりひくんじゃないか。

インフルエンザも寒くさせるからなるんですよね。

それを関係ないっていうんです。

もっと、暖かい羽織ものをと私は言ってるんだけど嫁が聞かないんです。」

 

え?そういう質問?って思った。私は黙っていた。

そしたら、女医さんが「寒ければ、この歳なら自分で調節できます。」

それ以上の話を遮った。子どもの前です。

 

子どもは念のために血液検査となりました。

そして、検査結果を聞くのに 私だけ診察室に呼ばれました。

「子どもを見ていて欲しい」と伝えて、姑は待合室に。

女医さんがあえてそうしたんですね。

 

女医さんは言った。

「いろいろと大変そうですね。お姑さんと一緒だと話しづらいでしょう。

検査結果は大丈夫です。まぁ、そのうち食べるでしょう。

身体は大丈夫です。それより過干渉ですよ。

こんな風に 2人して心配したら負担になります。

あの考え方は自立できなくなる。そのことの方が心配です。」

 

帰ってから、女医さんに言われたことを姑に話しました。

気をつけよう。過干渉はやめよう。

二人して追い込んだらいけない。

そっとしておこうと冷静に話しました。

 

姑は、心配することの何がいけないの?って怒っていました。

でも、喧嘩している場合ではないからと伝えました。

私が言ってるわけじゃない。医師の言葉です。

 

しばらくして落ち着いてきました。

相変わらず食は細いけど、あまり言わないようにしました。

そういう体質なんだと。無理に言ってもしょうがない。

ましてや二人がかりで。

 

姑は孫に甘いです。一生懸命です。

良かれと思ったことは必死です。

なんでもしてあげようとします。

夫も一人っ子なので、たった一人の孫です。

 

一人っ子だから、期待も心配も集中してしまう。

同居の過干渉は姑から嫁だけじゃないんですね。姑から孫へも。

あれ以来、病院にはついてこなくなった。

 

今回のこと やっぱり小さい時からの過干渉があったと思う。

今の主治医にも「自立心が弱い」と言われた。

自己肯定感の低さ、自立心の弱さ。

この根底には過干渉、過保護がある。

 

先回りし、失敗をさせないようにしていた。

選択肢をあたえ、自分で選ばせているつもりだった。

自由にさせているつもりだった。

 

間違っていたと思う。いくら愛情をもってやったとしても。

子どもの自分でできる達成感を奪った。

自分で選択し、自分を表現する力を奪った。

 

サポートがいる子なんだ、そうしないとみんなと同じことができない。

サポートが必要な境界線がよくわかっていなかったんだと思う。