100人以上の不登校体験談

進路未定の卒業も視野に|子どもが考えられない状態から決定までの記録

2021年4月、娘は私立の通信制高校1年生になりました。

この記事では、その決断をするまでのこと、経過を書きます。

不登校の子たちでも進路については積極的に考えられる子もいます。

中学校の環境が合わないだけで、高校からリセットしようと前向きな子も多い。

娘の場合は違ったんですね。

同じように この時期に悩んでいる親御さんがいるかもしれない。

あくまでも娘のパターンですが書いてみますね。

 

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進路を本格的に考えなきゃいけない時期でも考えられない心の状態

中3になってから、進路を少しずつ考えていかないといけません。

もっと言えば、中2の2学期から進路指導が始まりますね。

その頃は どこの高校に行こうかって前向きな会話をしていました。

 

でも、不登校となり一転、さらに不安障害になってからの娘は考えられる精神状態にありませんでした。

心はからっぽで、今を生きるのに精いっぱい。前を向いていないんです。

こんな時に、周りが無理に動かそうとしたら 心は壊れます。

 

出席日数と内申点を考えて頑張ろうとしても行けないものは行けない

本格的な不登校になったのが中2の12月。

中2の3学期から登校しようと思っても行けませんでした。

中3、コロナ休校明けから登校しようと思っても行けませんでした。

 

これ、本人の中では高校受験を意識して再登校しようとしています。

リスタートしたいんです。受験生になる。出席日数が必要。内申点がいる。

本人はよくわかっています。

友達と同じように全日制高校に行くためには頑張らないといけない。

わかっていても、できないんです。

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学校側の進路指導はみんなと同じペース、期限は迫ってくる

進路調査票の提出期日が近づいてくる。説明会が次々と開催される。

友達が説明会に一緒に行こうと声をかけてくれた。約束しても行けない。

周りと同じようなペースで進路を決めていくことができないんです。

でも、学校側は同じように指導をします。

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当時の進路調査票を書いた気持ちです。

不登校の子の進路調査票第1回目|主治医・担任と相談し母のみで記入

 

娘の心の状態が回復するまで待ってくれない。

周りと同じように受験するには頑張らないといけません。

子どもに頑張るように親が励ましていいのは、心がある程度回復してからなんですよね。

 

みんなと同じ日に卒業するわけだから、期日がどんどん迫ってきます。

何も考えられない子どもを見守っている親は焦ります。

もう、どうしたらいいんだろうと連日悩みます。

 

3者面談に親一人で行く気持ち

1学期の3者面談は私一人で行きました。本人は行けなかった。

一番最後にしてもらいました。教室から出てくる親子の姿を何組も見た。

志望校決まってるんだろうな。希望に満ちてるんだろうな。

そんな風に思いながら、一人で廊下の椅子に座って待っていました。

 

担任と出席日数、内申点の話になりました。

今のままじゃ 全日制公立高校は厳しい。

でも、2学期から登校すればなんとかなると言われました。

希望を下げればありますと担任は前向きに考えてくれた。

励ましてくれているんですよね。

 

でもね、今の状況、ここに来ることもできない。

受験できるのか。合格しても通えるのか。卒業できるのか。

その進路が子どもにとって良いことなのか。

 

全日制の私立高校など直接相談に行く。もっと動いてください。

電車に乗れないなら全寮制など、いろんな選択肢があると言われました。

 

私立高校の受験、12月まで なんとかなる。そこが期限だとも言われました。

それまでには高校を決めてくださいと。

って言われても、子どもの心が止まったままなんです。

 

親だけでパンフレットなど情報収集、説明会参加

あの頃、本当に悩んでいましたね。主治医に相談した。

見守るしかない。ただ、親は情報だけは集めておく。

子どもが考えられるようになったら、こういうとこもあるよって教える。

4月に必ず入学しなきゃいけないってことはない。なんとかなる。

そう言われました。

 

それから、たくさんのパンフレットを取り寄せました。

9月に入ってからです。

 

でも、娘はパンフレットをなかなか見ようとしませんでした。

現実逃避というか、通信制高校と言う選択肢があると伝えても、当時の娘には安心感にはならなかったんですね。

 

不登校の子もそれぞれ違って、通信制高校なら通えそうとオープンキャンパスにどんどん足を運ぶ子もいます。

中3の子向けのプレスクールに通っている子。

専門のコースがある高校、全寮制や行きたい高校のために頑張ろうとする子もいる。

 

娘の場合はそうじゃなかったんですね。

私も最初は全日制高校に行けたらと思っていました。

でも、中3の夏頃には難しいと思った。

けれど、娘には その現実がなかなか受け入れられなかった。

 

電車にも乗れなくなり、知らない場所、知らない人がいる場所に行けない。

人が集まる場所に行けない。だから学校説明会にも行けないんです。

通信制高校の合同説明会、個別の説明会も私一人で行きました。

 

説明会にも行けないのに、高校に通えるんだろうか?

スクーリングに行かなきゃ卒業できない。

面接に行けなければ合格できない。

 

合同説明会では、いつまでだったら間に合いますか?と聞きました。

人数が埋まっていなければ、3月、4月になってからでも大丈夫な高校もあると言われました。

選択肢は減っていくけれど どこかはある。

もう待つしかないと思っていました。

 

進路未定での卒業の選択肢を学校側と相談

12月に入っても その状況でした。

秋ごろから、私と一緒だと電車に乗れるようになってはいました。

少しずつ回復してきたけど、まだまだ時間が足りない。

 

不登校の子たちでも、もうみんな決まってますよって担任に言われました。

担任はそんな意識していませんが、この言葉はきつかったですね。

 

主人とも進路をどうするか連日話しました。

一番追い込まれていた時期です。

 

通信制高校なら行ける。どっか高校に行ける。

私たちは そう思っていたけど今の状態だと無理。

子ども自身が決めないと きっと通えない。

 

娘の心の回復を待つ。進路未定での卒業。もうそれしかない。

10月から通信制高校に入学。高卒認定試験を取得し大学進学。

バイトしたり、習いごとしてもいい。

勉強したいと思ってから定時制や通信制高校に入ってもいい。

選択肢はある。本人のペースで考えていこう。

 

この考えを学校側に伝えようと思い、進路指導の先生と面談する約束を取りました。

担任が進路指導に伝えないといけないと言っていたので、それなら直接伝えようと思いました。

 

理解のある進路指導の先生との出会い

進路指導の先生は知識があって、不登校の子の気持ち、親の気持ちを本当によくわかってくれた。

担任だけではなくて、もっと早く相談すれば良かったと思いました。

 

娘と同じようなパターンの不登校の子を担任でうけもったことがある。

学校側の立場として どこか決めた方がいいと以前は思っていた。それが仕事。

でも、私と同じようなことを言ったお母さんがいたと。

先生は、自分が親の立場だったらそれができるだろうかって。

進路を決めないで卒業するという選択肢も大変なことなんだと理解してくれました。

 

そして、親が動くよりも学校側が動いた方が間に合うこともある。

2月でも、3月でもいつでもいいから、もし、子どもの気持ちが動いたら、いつでも相談してくださいと言われました。

わかってもらえた。ものすごく、気持ちが楽になりました。

 

娘の心が動いた時|説明会参加、受験まで

娘に、今のままでいい、ゆっくりと自分のペースでいい。

学校側もわかってくれたと伝えた。

 

そしたら、進路未定での卒業は嫌だって。

明日 説明会に行くって 急に心が動いたんです。

翌日に今の通信制高校の個別説明会に予約を取りました。

本当に行けたんです。これが12月の中旬。

学校側もびっくりしていましたね。

 

12月下旬に願書作成。作文も書きました。

1月中旬に願書送付。2月中旬に受験(面接)、合格。

面接時間はラッシュタイムを避けるために変更してもらえました。

 

進路指導の先生が高校側と交渉してくれたんです。

もし行けなかったら、また娘が自分を責める。

学校側は不合格になってもいい。娘の心が心配ですと言ってくれた時に涙が出ました。

 

これが娘の進路が決まるまでです。

娘は、たった1つの高校しか見学してないんですね。

それでいいのかなって思ったけれど、娘自身が願書を出すと言いました。

 

進路未定のまま卒業することの方が不安が大きかったのかもしれません。

今の高校は、娘がパンフレットを見た中で一番気になった高校です。

本人が決めたことです。心が動いたら行動します。

 

最後に

進路未定のままの卒業は、最初の頃は考えてもいませんでした。

でも、子どもの状態によっては、これも進路の1つの選択肢なんですよね。

今は決められない。そのタイミングではない。

これも考え抜いた末の選択肢です。

 

その頃、不登校の子を持つお母さん同士で交流をしていました。

どんどん学校説明会に参加して志望校を決定。願書を提出。

オープンキャンパス、プレスクールにも行けない。

取り残されていく感覚です。焦るんですよね。

 

わが家のようなパターンもあります。

うちもそうですと言ってくれたお母さん達もいました。

卒業後の進路を自宅療養、自宅警備隊、家事手伝いと言っていました。

 

最初から親も子も通信制高校希望ではないんですね。

少しずつ気持ちが変化していきました。

子どもが生きやすい道へと考えていくようになりました。

 

1つの道だけを見ていると、期限が近づき選択肢がなくなっていくように思う。

けれど視点が変わると、そこから分かれている道が見えてきます。

そう思えるまでには時間もかかるし、急にではなくて過程があるんですよね。

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