学校にはたくさんの行事(イベントごと)があります。
不登校の子どもが行事だけ参加すること
参加できることを どう思いますか?
遠足、社会見学、職場体験、野外活動、修学旅行、運動会だけ参加できる子もいます。
全部じゃなくても一部参加できる方法をとることもあります。
私自身、子どもが不登校になるまでは不思議でした。今は理解しているつもりです。
娘も以前はそうでした。今、悩む立場に変わりました。
行事をどうしよう。ギリギリまで悩んでいます。
大きな楽しいイベントであればあるほど、希望と現実の間で葛藤します。
自分自身の気持ち、あとは周りからどう思われるかですね。
視線を気にして学校に行けていないので、娘の場合は行事もなかなか行けません。でも、行きたい希望はある。
実際に参加できる不登校の子ども達もたくさんいるんです。

そこで、そんな子供たちの心理を 不登校の経験者でもある心理カウンセラーさんに聞いてみました。
ここからは心理カウンセラーさんの執筆になります。
子どもの不登校といっても、ほんとうに多様化しており、パターンはさまざまななものがあります。
学校関係全般に対して行きたくないとなってしまう子もいれば、学園祭や文化祭、入学式や遠足、修学旅行など楽しい行事(イベント)のみだけ参加できる子もいます。
学校関係全般になってしまうと、友達に会うかもしれない学校周辺に行くことも嫌がりますし、楽しいイベントなんてもってのほか。
どんなに先生や友人に誘われても学校に行く選択肢がありません。
あくまでも自分が行きたいと思えないと、学校に足が向くことはないと思います。
でも、楽しいイベントだけ参加できる子どもだと、不登校に悩んでいる親御さんにとっては「どうしてなんだろう?」と不思議に感じるものです。
学校に行かなくなってしまった原因がクラスメイトだったり、部活の人間関係の場合、直接的な関わりのないイベントのみ参加できる子どももいます。
なかには勉強に遅れが出て不登校になっている場合、関係のないイベントなら参加できるケースもあります。
でも、どうして行事だけは参加できるのか、本人でないと心の奥底にある本当の気持ちはわかりません。
いろいろ悩んだ結果、イベントからなら参加できると考えたのかもしれませんし、過去に参加したことのあるイベントなら楽しかった思い出があり、学校に行ってみたいと考えるようになった子どももいます。
また学校の先生が、イベントの前になると「待っているからおいでね」と誘いにきてくれるケースもあります。
子どもにとっては、不登校の期間が長ければ長いほどイベントといえども学校に行くのは勇気がいるものです。
友達とも距離ができてしまい、教室に入れば注目の的になってしまうこともあります。自分では学校に行かなくてはいけないことがわかっているからこそ、行事ぐらいは参加してみようかなと頑張って行っていることも。
親御さんからすると、行事だけ学校に行くなんて…とネガティブに捉えてしまったり、それなら普段の学校にも行けるんじゃないかと焦らせてしまうこともあります。
子どもがイベントだけでも学校に行こうと前向きに考えられたことを、まずは褒めてあげること。
行事だけ…なのを否定したり責めるような発言は、子どもの心を傷つけてしまいます。
イベントに参加したときに楽しいと感じれば、学校に戻れるきっかけになるかもしれません。
意外とイベントなど楽しいことだけ参加できる子どもは多く、これすらも参加するのを嫌がってしまうと、不登校が長引きやすくなります。