高校生の時でした。妹が学校に行かなくなりました。
全校生徒が同じ制服を着て、同じカリキュラムの中で学生生活を送ることに違和感を覚えたようです。
地方の田舎にある進学校だったので入学した生徒の大半が部活や趣味をしつつも進学に向けて高校生活を送っていました。
同じ高校にいった私もそれが当然のことでした。でも妹は違いました。
高校に行かず家で海外ドラマを見たり美容の研究をする毎日を過ごしていました。
休日はお洒落して友達と出かけていたので、不登校になっても友達関係はしっかり保っていたのようです。
カウンセリングや心療内科も受診しましたが特に問題はありませんでした。
妹は都会への憧れもあったようでまだ15-16歳でしたが東京でひとり暮らしを始めました。
高校をやめ東京で早々に高卒認定試験に受かり、そのままアメリカに留学しました。
片田舎で育った末の妹。レールに乗ったかのように順調に大学まで卒業した姉二人。
妹の選択を受け入れ後押しした両親はすごいと思います。
その後妹は好きだった美容を深めるため東京の専門学校に進学しました。
毎日登校し、国家試験にも一発で受かったようです。
同じ学校なのに高校の時は通えず、専門学校は皆勤賞。
同じ進学でもルートはいろいろあるんだと感じています。今では好きな事を仕事として活き活きと過ごしています。
あの時、むりやり田舎の高校に縛り付けなくてよかったと妹の場合は感じています。