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二世帯住宅の同居タイプ別メリット・デメリット|我が家が完全分離型を選んだ理由

家族会議の結果、二世帯住宅を建てよう! ということになりました。
この記事の続きですね。
親世帯も賃貸マンションで暮らしていたので、土地を探すことから始めないといけません。
この、土地を探す時に重要になるのが、「どんな同居スタイルにするか?」ということ。
どんなタイプの同居をするかで、家の構造が変わり、土地の広さも変わってきます。

めちゃくちゃ重要なポイントだからね。
完全同居・部分共有・完全分離…
それぞれにメリットもデメリットもあり、家族構成やライフスタイルによって最適解は変わります。
この記事では、3タイプの特徴をわかりやすく整理し、最終的に「完全分離型」に決めた体験談も交えてご紹介します。

家族全員が納得しないといけません。
話し合いに長い時間を割きました。

そうだね。
親世帯と子世帯の温度差があると時間がかかるね。
Contents
自立同居が理想|それぞれが楽しむ暮らし
二世帯住宅のカタログを集めて、間取りをたくさん見ました。
間取りを見ていると、生活のイメージがわきやすいんですよね。
ダイワハウスの二世帯住宅、Ffというパンフレットを一番参考にしました。
間取りだけではなく、暮らし方、同居の考え方がわかりやすく載っていました。
テーマは自立同居
仲良く暮らすより、それぞれが楽しく暮らす。
そのために、離れて一緒に 暮らしましょう。
上記のように書かれていました。
二世帯住宅がうまくいくためには「自立」が大事です。
それは、当時より今のほうが身に染みてわかります。

同居って、仲良く助け合うことがメリットなんじゃないの?
もちろん、そうなんですよ。仲が良いに越したことはないです。
でも、その前に それぞれが楽しく暮らすのが一番。
親世帯、子世帯、また、一人ひとりが自立して、今の生活スタイルを楽しむ。
そして、いざという時だけ頼る。
子育て、介護、病気の時など、困った時は助け合います。
でも、普段は干渉しない←親世帯・子世帯のどちらもです。
無理に仲良くしようと気をつかい、ストレスをためないようにする。
そのほうが、相手に優しくなれます。

人生を楽しんでいれば、思いやりも持てるし、感謝もできるんだよね。
窮屈さを感じていれば、ストレスが積み重なっていきます。
二世帯住宅の形態の特徴とメリット・デメリット
同居のパターンは大きく3つに分かれます。
ダイワハウスの分類の仕方だと、完全共有型ってないんですよね。
「離れて暮らしましょう」が基本だからね。

まずは、二世帯住宅のスタイルとメリット・デメリットを考えました。
そして、家族のライフスタイルに当てはめてみました。
完全同居型=完全共有型
リビングと水回りなど親世帯・子世帯で共有。
寝室以外は自由に行き来できる部屋。
1つの世帯、家族として暮らす感じですね。
敷地も狭く、家も小さめ、水回りなどの設備も1つでコストが一番抑えられます。
いずれ、子世帯だけになった時に変わらず暮らしていける。
でも、すべてが共有なので気を使う。
特に水回りは自分のペースで使えません。
掃除も一緒にやらないといけません。
冷蔵庫も一緒だと、大容量じゃなきゃあふれます。
買いだめもできないし、自分の物もキープしずらい。

好きな物が好きな時に食べれないって、結構ストレスです。
来客が来た時、移動してもらったりする必要がある。
あとは、どこまでバリアフリーに対応させるかも考えないといけません。
義父は、このタイプで建てる予定だったようです。
同居=完全同居のイメージでした。
私と義母は以前に数ヶ月ですが、賃貸マンションで、このタイプの同居をしました。
その時の体験から、即却下となりました。
私だけではなく、義母も嫌がりました。

それだけ、以前 気をつかったってことですね。
部分共有型=ふれあい同居
玄関・リビング・ダイニング・水回りは一緒です。
他は基本的に親世帯と子世帯を分ける。
これも、完全型と同じでコストを抑えられます。
その上で なるべくプライバシーに配慮する。
以前の同居で水回りが一緒でストレスがたまったので これも却下。
サブの洗面台、洗濯機が別でも、やっぱり気をつかう…。
完全分離型(上下)=ご近所同居
1階が親世帯。2階が子世帯。
部分共有と違うのは、リビング・ダイニング・水回りが別で2つ。
玄関が別のパターンもあります。
(我が家は外階段をつけて、2階にも玄関があります)
水回りの設備が2倍になったら、面積もそれだけ必要になります。
もちろん、コストも増えます。
電化製品や家具なども二世帯分が必要です。
でも、 生活のペースが守られます。
玄関と水回りが別であれば基本的に行き来しなくてもいい。
ただし、1階だけ、2階だけで暮らすので音の問題はあります。
防音の工夫、水回りの位置に注意は必要。
2階は日当たりがよく、洗濯物が乾きやすい。見晴らしもいい。
でも、2階は暑く、1階は寒い。実際 全然違うんですよね。
2階にリビング・キッチンだと 冷蔵庫やソファーは吊り上げとなりました。
大きさによって階段から入らなければ、 費用が別途かかります。
そして、将来の家族構成の変化によってリフォームが必要。
今は 先のことも考えて建てる人もいます。

結局、このタイプの二世帯住宅を建てたよ
完全分離型(左右)=お隣り同居
1つ屋根の下に2軒が隣り合わせ。
玄関・リビング・ダイニング・水回り、ベランダが別。
庭と駐車場は同敷地内なので同じですね。
隣同士だけど、別で暮らしている感覚が一番強い同居スタイルですね。
廊下の扉で行き来できる。基本は開けない。
上記のご近所同居のデメリットが解決します。
音の問題はなくなり、1階と2階をどちらの世帯も使えます。
暑い、寒いの不公平感もない。
でも、2軒建てることと同じです。土地が広く必要。
土地代・建築費用が高くなります。
独立性も一番高いですが、それだけ費用も一番かかります。

玄関、水回りが別、扉で区切られている完全分離型であれば固定資産税・都市計画税の節税対策にもなります。
まとめ|コストとプライバシーのバランス
私が求めたのは自立と距離感です。
距離感を保つには上下・左右の住み分けを希望しました。
お隣同居が一番魅力的でしたが、予算的に厳しいと判断しました。
あまりにも費用の負担が大きくなれば、その後の生活に支障が出ます。
親世帯も難色を示しました。
住み方によって 理想に近づけることができます。
でも、その理想に近づけば近づくほど、お金がかかるんですよね。
間取りを見ながら 家族でメリット・デメリットを話し合うことが大事です。
予算内で、親世帯・子世帯とも、どこまで妥協できるかです。
嫁の立場だと言いづらいこともあります。
でも、この時点で伝えないとトラブルの原因となります。

二世帯住宅は話し合いに時間がかかる。
間取りも何回も変えて理想に近づいていったよね。

完全分離型は譲らなくて良かったと思っています。